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この絵は「うさぎ」と「菊」をメインモチーフとした作品です。
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画面上部と下部にダイナミックに配された「流水文様」が
ワイドパノラマでダイナミックな画面を作り出しています。
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日本古来の多種多様な文様のなかでも
流水文様は、動物や植物との組み合わせで用いられることが多く
この絵においても、うさぎや、色とりどりの菊の花との
相性のよさが感じられます。
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背景部分にしかれた濃茶の地紋柄は
立涌文(たてわくもん、もしくは、たちわきもん)と呼ばれる
文様です。 |
その名のとおり、湯気が涌き立つような縦の曲線を
シンメトリー(左右対称)に配した、簡潔で優雅な文様で
蒸気がゆらゆらと立ち昇るさまを表現したものとされています。
古来、「蒸気の立ち昇り」は、吉祥であり、大変に縁起の良いものとされ
そのため「立涌文」は、平安期以降、貴族にとても愛され
高貴な文様として、装束の地紋などに多く用いられてきました。
あざやかなオレンジ色の輪郭線で縁取られた、うさぎたちは
チャームポイントの耳を長めに描くことで、より愛らしく表現してみました。
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うさぎは、私たち日本人には大変なじみ深い動物ですね。
「月にうさぎが棲んでいる話」は
子供の頃に誰もが教えてもらったことがあります。
あなたはご存知だったかもしれませんが
この「月兎」伝説は、もともとは中国が発祥地なんだそうですね。
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この絵を描くにあたって、ビジュアルデザインの歴史をたどってみたところ
飛鳥・奈良時代以降、うさぎをモチーフとした、さまざまな絵柄が
意匠化、図案化されてきたことがわかりました。
特に、桃山時代から江戸時代にかけては
「花兎(はなうさぎ)」や「波兎(なみうさぎ)」など
うさぎにちなんだデザインが盛んに作られ、流行したんだそうです。
この絵のもう一つの主たるモチーフである大小カラフルな「菊」もまた
中国が原産で、奈良時代に薬草として日本に伝わったのだそうです。
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そして、鎌倉時代以降、「菊文」としての意匠化がおこなわれ
なかでも、流水に菊花を配した文様は
一般に「菊水(きくすい)」と呼ばれ
現在でも、長寿を象徴する
大変にめでたい吉祥文として親しまれています。
参考文献:『きもの文様図鑑』
(長崎巌監修・弓岡勝美編・平凡社)
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